愛車の思い出

自転車のカゴが壊れた｡
ベルも元々壊れてるし、ライトもついたりつかなかったり調子が悪い｡
ライトつけてるのに走行中ついてなくて、警官に無灯火で止められたこともしばしば（情けない）。
かなりぼろくなってきた折に、近所の自転車やさんが今月末で店じまいセールをすることに。
安くていいのあったら新しいのを買っちゃおうかなぁ、というつもりで今日はその自転車やさんに行ってみた｡
が、すでにロクな在庫が残っておらず、おっちゃんに「カゴ壊れた～」と言ったらさくさく直してくれちゃったので、ついでに「ライトも調子悪いの～」と言って直してもらい、結局新車は買わずじまい｡まぁまだ乗れるんだし、気に入ってもいるのでいっか。
直してもらってる間、そういえばこの自転車やさんには小学生の頃からお世話になっているのだなぁ、としみじみ思い返してみた。
いちばん最初にその店で買ってもらったのは黄色い自転車｡そういえばこの子は海を渡って引越し先のアメリカにも連れて来られたのだった｡小学生の頃、アメリカの自転車はなんかブレーキのかけ方とか違ってて乗りにくそうで、後から送ってもらったのだった｡今思うと贅沢なことをしてもらっていた。
帰国して、高校生になってから、赤い自転車を買った｡自宅から駅までの通学用｡気に入っていたのに、当時の駅の駐輪場の治安は最悪で、何年か後に盗まれてしまった。
そのあとは確かこの自転車やさんではないとこで安く買ったどこにでもある銀色の自転車｡これも駐輪場から盗まれた｡でも何故か一回は駐輪場に戻されていて、でもまた盗られた。
そんで買ったのが今の青い自転車｡並べてみるといろんな歴史があったことよ。
パンクしたりなんか壊れたりする度にお世話になってきたお店ともお別れ・・・。ちょっとさみしい。
そう思って「今月で終わっちゃうんですね」とおっちゃんに話し掛けてみたら、「おー、もうねーちゃん（私のこと）のキレイな顔も見れんな～」とものすごくテキトーにいわれ、脱力｡とりあえず「子供の頃からお世話になりましたー」と言ってその場を去ってきた。もう商売しないことになるからか、いつにも増してヤル気なさげ～なテキトー感があふれていた｡私の感傷はそのテキトー感に軽くあしらわれてしまった。いやはや。